こちらでは相続にそなえて知っておきたい基礎知識についてご説明いたします。
相続が発生すると、取得する財産によっては大きな金額が動きます。専門的な知識が求められる手続きも多く、慎重に行う必要がある一方で、迅速な対応も求められます。
相続手続きを正確に進めるためにできる準備は様々です。基本的な知識や流れを確認し、相続手続きにかかる時間や労力、相続人間のトラブルを回避しましょう。
まず、相続手続きは遺言書がある場合とない場合とで進め方が大きく異なります。
被相続人が亡くなるとその方の財産は相続人の共有財産となります。その後相続人で遺産を分割しなければなりません。
遺言書が遺されている場合、遺言書に書かれた遺産分割の方針が優先され、その内容に従って遺産分割手続きが進められます。
一方で、遺言書が遺されていない場合には、遺産分割の方針がありません。そのため、相続人全員で、遺産の分割方法を決めるための「遺産分割協議」を行う必要があります。
このように、相続手続きの進め方は遺言書の有無によって大きく異なるため、相続が発生したら、遺言書の有無を確認することが不可欠です。
遺言書がない場合の相続手続きの流れ
2.相続財産調査
相続財産には現金や不動産といった「プラスの財産」だけでなく、負債やローンといった「マイナスの財産」も含まれます。予期していなかった財産を相続しないためにも財産調査が必要です。
3.相続方法の決定
相続方法は、「単純承認」「限定承認」「相続放棄」の3つの選択肢から選択します。限定承認と相続放棄には期限や条件が設けられています。財産の内容に応じて適切な方法を選択しましょう。
相続手続きにかかる期間
基本的な相続手続きに要するおおまかな期間は以下の通りです。
なお、「不動産の名義変更」は戸籍収集に1か月半~2か月程度、別途法務局における登記完了まで1週間程度かかります。
手続き | 期間 |
---|---|
不動産の名義変更 | 1か月半~2か月 |
預貯金などの金融資産の名義変更 | 4~5か月 |
判断能力が十分でない相続人がいる場合の手続き | 上記プラス2~3か月 |
相続税申告 | 4~6か月 |
ただし、相続手続きにかかる期間は、相続人の数や取得が必要な財産資料、遺産分割協議の進み方によって大きく異なります。それぞれのお手続きに応じた個別的な期間の詳細につきましては、京都相続遺言相談プラザの専門家にご相談ください。
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相続手続きは複雑な法律手続きも多く、時間も手間もかかる手続きです。
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